俳句カレンダー鑑賞 令和8年2月
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俳優原田芳雄は、昭和45年前後から平成23年に亡くなる迄活躍した。
奥様の章代さんが俳句仲間であった縁で、渋谷区の自宅で開催された年末の餅搗大会に子ども連れで参加させて貰うと俳優さんも沢山いた。誕生日が2月29日で4年に1回きりなのだが、その度にコンサートを開いた。
それは没後も続き、そこには生前の盟友宇崎竜童や佐藤浩市等も来て大いに歌った。舞台の上のスクリーンには芳雄自身の姿が大写しになって、天国から歌いに来たと拍手喝采を浴びていた。
そんなある時大雪になって、その降りざまの激しさが、代表作のテレビドラマ「やさぐれ刑事」を思い起こさせたと作者克巳は語る。昨今は男優でもきれいでエレガントな役者が多いが、芳雄は一貫してアウトローのスタイルを通した。
自分に正直で、仲間に優しい人であった。
(中川 純一)芳雄なき閏二月のやさぐれ雪
行方克巳社団法人俳人協会 俳句文学館657号より
