第26回俳句大賞

【大賞】
一本の杭となりたる滝行者 (沖)杉本光祥

【準賞】
終戦忌人を柱にしてしまふ (対岸)池内雅一
連れ添うてはや五十年冬至粥 (鴻)相川健

【プラチナ賞】

隠岐の牛島打つ雷にたぢろがず (馬醉木)南光翠峰

伊藤伊那男選

大仏の前も後ろもあたたかし (阿吽・ランブル)大原芳村
戀と書く昔の恋よ餅焦がす (百鳥)髙橋和湖
終戦忌人を柱にしてしまふ (対岸)池内雅一

上田日差子選
一本の杭となりたる滝行者 (沖)杉本光祥
蟇跳ねて地軸ゆらりと傾ぎたる (知音)谷川邦廣
島の夜の星と蛍のかくれんぼ (知音)巫依子

大竹多可志選
ふんはりと巻けば風呼ぶ春ショール (草樹)吉川静代
一本の杭となりたる滝行者 (沖)杉本光祥
百歳に椅子用意して村歌舞伎 (彩)飯塚みどり

鈴木しげを選
あぢさゐに夜空すみずみまで夜空 (門)成田清子
爪立ちて子遍路燭を供へけり (香雨)櫨木優子
はやされて喧嘩神輿となりにけり (爽樹)一瀬正子

田島和生選
青空を水の迅さの蜻蛉かな (辛夷)野村邦翠
神々の里に暮らして蒲団干す (いには)田中麻衣
鍋叩き牧の牛寄す大夕焼 (伊吹嶺)富田範保

德田千鶴子選
大仏の前も後ろもあたたかし (阿吽・ランブル)大原芳村
一本の杭となりたる滝行者 (沖)杉本光祥
診察を待つ子目で追ふ金魚かな (鳰の子)岩崎可代子

西山睦選
一本の杭となりたる滝行者 (沖)杉本光祥
一日を外す大暑の腕時計 (紺)川勾さちこ
手鏡は水の明るさ桜桃忌 (香雨)森瑞穂

藤本美和子選
五風十雨梅の実色を得つつあり (鴻)相川健
母訪ふや朝顔市の鉢下げて (知音)佐藤二葉
どの舟も紙燭を灯す納涼かな (濃美・家)遠藤正恵