第24回俳句大賞

【大 賞】
月涼し母の命の番をして   (馬醉木・花鶏)大場ひろみ

【プラチナ賞】
引力を真中に集め蟻地獄   (阿吽)木村麗水

今瀬剛一選
昔より荷車の幅盆の道  (狩)友田しげを
新しき相撲番付緑さす  (晨)菊田一平

石井いさお特選
下ろすには惜しき風なり凧唸る  (渋柿園)清水雪江
神饌は鬼窟の男鹿の大鮑  (無所属)岡部いさむ
心技体ひとつに鉾の辻回し  (若葉)髙木智念

大石悦子特選
二列とは手をつなぐこと入学す  (繪硝子)千葉喬子
月涼し母の命の番をして  (馬醉木・花鶏)大場ひろみ
引力を真中に集め蟻地獄  (阿吽)木村麗水

櫂未知子特選

わくら葉に炎のやうなひとところ  (風土・草笛・樹氷)小林輝子
叱られに帰るふるさと麦の秋  (未来図)細井寿子
みちのくの星の混み合ふ白露かな  (馬醉木)近藤暁代

小島健特選
少年に樹液のにほひ晩夏光  (鶴・四万十)亀井しげみ
裏地嚙むファスナー憲法記念の日  (無所属)阿部竹子
おばさんとなりて楽しやあつぱつぱ  (沖)永尾春己

嶋田麻紀特選
真つ白き米粒八月十五日  (濃美)苅谷裕里子
小満の京打菓子の五つほど  (泉)橋本雅子
夜は椿落つべしさくら狂ふべし  (葦牙)尾村勝彦

髙田正子特選
来年は祝ぎ事いくつ小豆干す  (ランブル)月野木潤子
効いてくる父の一言燗熱し  (枻)竹内榮子
月涼し母の命の番をして  (馬醉木・花鶏)大場ひろみ

能村研三特選
簡単服の母ひらがなのごと座る  (風港)小黒音榮
がうがうと時にたうたう田水引く  (ひいらぎ)豆越洋子
ジャム煮るは予祝のごとし聖五月  (未来図)近藤陽子