俳句大賞受賞者一覧

 
●第16回
俳人協会俳句大賞
中岡照一(七種) 鮎釣の腰をはなれぬ渦ひとつ
俳人協会俳句大賞 準賞
森山貞二(萌) 山開き富嶽一齢重ねけり
●第15回
俳人協会俳句大賞
宮沢房良(狩) 手拭を当て垂乳根の籠枕
俳人協会俳句大賞 準賞
山川佳珠(煌星) 栗の花匂ひに隙間なかりけり
●第14回
俳人協会俳句大賞
小野寿子(沖・薫風) 滝行者まなこ窪みてもどりけり
俳人協会俳句大賞 準賞
村田和司(鯱) 墓買ひに来て郭公を聞いてをり
鈴木伊都子(狩) 裏山の闇なつかしき帰省かな
●第13回
俳人協会俳句大賞
斎藤かつ志(無所属) 汗拭いて死者より固く口結ぶ
俳人協会俳句大賞 準賞
相川シマ(若葉) ヨットの帆色失へる遠さかな
武政礼子(雨月) 少し水固しと云ひて種浸す
●第12回
俳人協会俳句大賞
白石多重子(青山) 校庭のプールの声の入れ替はる
●第11回
俳人協会俳句大賞
中川忠治(山火) 集乳缶雪を運び来て冷めず
俳人協会俳句大賞 準賞
川崎陽子(河) 掬ひたる金魚水より冷たくて
三上程子(春燈) 人の世へ橋渡りくる螢かな
●第10回
俳人協会俳句大賞
須藤秀代(けごん・南風) ちちははに見ゆる高さの門火焚く
俳人協会俳句大賞 準賞
田井洋子(幡) それとなく云うておくこと端居して
水野幸子(蕗・北の雲) 花火師に水の匂ひと火の匂ひ
●第9回
俳人協会俳句大賞
岩本たくや(紺) 蕎麦玉に布巾かけある帰省かな
俳人協会俳句大賞 準賞
内田哀而(泉) 芭蕉布に芭蕉布の継当ててある
井水貞子(春耕) 海女桶を抱へてくぐる茅の輪かな
●第8回
俳人協会俳句大賞
折本美智子(楓俳句会) がうがうと水揚げてゐる夜の新樹
俳人協会俳句大賞 準賞
近藤要子(紫苑) 向こうから子の目がのぞく水中花
菅野孝夫(野火) 石ころに日あたりながら寒波来る
●第7回
俳人協会俳句大賞
大坂黎子(泉) 形代の小さな顔を流しけり
俳人協会俳句大賞 準賞
栃木絵津子(鹿火屋) 大仏の前屈みなる大暑かな
小谷部東吾(濱) 樏の穿かれて決まる右ひだり
●第6回
俳人協会俳句大賞
田村いづみ(冬草) つねの山つねの川ある大暑かな
俳人協会俳句大賞 準賞
坂本秋峰(かつらぎ) 遠泳に一すぢ白き那智の瀧
町野昭人(遠嶺) 棹となる雁の絆を思ひけり
●第5回
俳人協会俳句大賞
田村登代子(狩) 嫁せし子のことも尋ねて盆の僧
俳人協会俳句大賞 準賞
田中惇貴(狩) 枯蟷螂風にひつくり返されし
川勝 春(馬酔木) 白山の霧降る茅の輪くぐりけり
●第4回
俳人協会俳句大賞
国樹かほる(かつらぎ) 眼をあげる度に海あり掻き氷
俳人協会俳句大賞 準賞
久保百歩(畦) 靴脱いで渚を歩く帰省かな
篠原達子(猫蓑) 大欅夏至の満月上げにけり
●第3回
俳人協会俳句大賞
下山宏子(海) 秋風や緋の色多き合戦図
俳人協会俳句大賞 準賞
新井盛治(橡) 水番の眼とすれちがふ真暗がり
岩波涼咲(天為) 馬乗りになりては束ね真菰刈
●第2回
俳人協会俳句大賞
長田 等(狩) 一枚を植ゑて深田を這ひ上る
俳人協会俳句大賞 準賞
三部斗志夫(野火) 月の出に鮎の瀬つよく匂ひけり
堀部克巳(諷詠) 天守より花よりほかのもの見えず
橋本余四郎(日矢) 雪国の雪ゆつくりと降りにけり
●第1回
俳人協会俳句大賞
蓮見勝朗(鶴) 蟻地獄枯山水のなかにあり
俳人協会俳句大賞 準賞
土居民子(門) 今にして思へばあれば狐火か
加藤美子(駒草) 畳まれて蚊帳に重さの生れにけり
長谷川明子(風) 流燈の上を市電の過ぎにけり
 
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